私にとっての家庭の医学。
子供の頃から見慣れたこの本は、母が祖母から勧められた愛読書。
家族の誰かが体調を崩すと姿を現しました。
しかし、見慣れた表紙に愛着はありつつ、これを私自身がページをめくると言う事はありませんでした。
そして、子供達が大人になるにつれ母がこの本を手に取る機会も減り、本棚の所定の位置を陣取るようになっていきました。
この本が数年前に私にとっても手放せない存在となったきっかけが、長引く蓄膿炎になった為です。
コロナ流行当初。まだ周囲にコロナを患ったという人がほとんどいなく、皆がコロナに敏感だった頃に蓄膿炎を患ってしまったので、周囲からも嫌な顔をされウンザリしたのを覚えています。
病院に行っても、鼻水しか症状がない為コロナ検査する程度でもないと判断され大袈裟な患者扱い。
「どうにかこの鼻水を止めなくては!」という思いでネット検索しまくっていると、この本が指し示す記事にいき着きました。
早速この本を求めて母宅へ。
蓄膿炎事体は、時間の経過と共に治っていきましたが、初めてじっくり目を通したそれに魅了されました。
東洋医学による未病の改善を紹介した内容で、今まで体の不調を治す為にと思っていた考えが覆されたからです。
病気を治す為に、病院へ行き薬を飲んで休む!これは、確かに速攻性があり最善の策のような感じもします。
しかし、根本的に病気が改善しているわけでは決してありません。
体の不調は心と体が直結しており、体調不良に至った食生活など生活習慣に関する事だけでなく、心の在り方までも不調の原因となっているそう...
納得する事ばかり記されており、どんどん読み進めてしまいました。
何度も改正され今年10月に再び改正されていた為、新しい物を購入しました。
2冊購入し、1冊は自分用に、1冊は早速母宅へ持って行き、とても喜んでもらえました。
そして気付くと同居している祖母が手に取って熱心に読んでいました。
「目が見えないから」と読み書きをしなくなった祖母が「メガネかけなくても見えるね〜」と夢中になってページをめくっている姿に感動と少し笑えてさえきました。
(好きな物はなんでも突破できるという事なのでしょう^ ^)
祖母が母に。母が私達子供達の為にと学んだ姿・想いが今ここにつながっているのだと思います。
あなたと健康社による出版。
「家庭でできる自然療法」
是非お手に取って頂きたい良書です。